家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE
土地・不動産
狭い敷地でオシャレな外構や家庭菜園スペースを作るコツはありますか?
工夫次第で素敵な外構を演出できる
狭い敷地というのもいろいろありますが、ここでは一般的な広さの住宅用土地(50坪程度)の半分程度と仮定してお話をします。都市部で地価が高く、広い土地を手に入れることは難しいような場所では、20坪から30坪程度の敷地で、建物の利用のスペースが敷地の7~8割というケースが見られます。これでは一般的な外構工事や、家庭菜園のスペース(お庭)を確保することが難しくなりますが、このような場合においてもお洒落な外構工事を施し、家庭菜園スペース(お庭)も確保されている方はいらっしゃいます。狭い敷地であっても考え方や視点を変え、知恵とアイデアを出して叶えているのです。
例えば、敷地境界ラインから建物の距離がない場合、外構工事となる部分(塀、目隠し壁、カーポート、花壇など)は可能な限り建物と同じ素材を使い一体感を持たせたり、フォーカルポイントになる部分には植栽を施し柔らかさと華やかさを強調し、表札やフェンスには素材感のあるアイアン等を使ってアクセントにもします。アプローチや土間も味わいのあるタイルや石を使い、質感だけでなく経年劣化も味わえるようにします。空間が十分に取れない場合、設計と素材で作り込むというやり方ですがお洒落感を演出することができます。(ヨーロッパの古い町並み風)
お庭についても、建物の外ではなく建物の中に中庭として作ったり、最上階にペントハウスをつくり屋上庭園を設けることで家庭菜園やお庭のスペースを確保したりします。特に屋上庭園は周りを気にすることもなく、極めてプライベートな空間として楽しむことができますので、独特な雰囲気やお洒落感も作れますし、家庭菜園スペースとしても十分活用できます。
建物と外構のバランスがポイント!
狭小敷地の場合であっても設計や素材でお洒落な外構工事はできますし、工夫すれば家庭菜園スペース(お庭)を確保することもできます。その為には、建物の設計段階から外構計画を検討しておくことが必要であり、それに時間を費やしてくれる住宅会社で無ければなりません。お洒落なお住まいは、建物と外構工事のバランスの良いお住まいだと思いますので、住まいづくりの提案の際には外構工事の提案も一緒にしてもらって下さい。
教えてくれた人
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宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ
中川 雄二
住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。
2023.08.07 掲載