家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE
初心者の疑問
3階建ての木造住宅を建てたい。耐震性に問題はありませんか?
3階建ての住宅は構造計算が義務付けられている
結論から申し上げると、木造3階建ての耐震性については特に心配されることはありません。3階建ての住宅については構造計算をすることが義務付けられており、耐震性に問題が無いかは構造計算により算出したデータにより判断するようになっています。
構造計算とは建物の壁や屋根などの重量を計算して構造体である柱や梁の適切な大きさを導き出すのですが、それらを確認した上で設計し建築許可を受けて建築をしている3階建ての住宅は構造計算の必要のない2階建てと比較しても安心だと考えられます。
住宅の耐震性について
地震のエネルギーは建物の重量に左右され、重くなればなるほど、重心が高くなればなるほど受けるエネルギーは大きくなり、建物に対する影響も高くなります。鉄骨やコンクリートより軽い素材である木造は建材としてはとても優れていて、最大の特徴である軽さが耐震上の大きな利点となることで受けるエネルギーも小さくなり建物自体への影響も低くなります。
地震対策では、住宅の「耐震性」を上げるだけでなく「制振」や「免震」という考え方も取り入れることで複合的に安全性を担保する方法も多くなっています。中でも住宅の制振装置については様々な商品が生みだされており、建築会社も積極的に取り入れ提案をされています。建築される場所、周辺環境などを考慮し、適切な地震対策を講じることが重要だと思いますので、依頼する建築会社とよく相談をして、費用対効果も考えた対策を講じていくことが大事だと思います。
教えてくれた人
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宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ
中川 雄二
住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。
2023.10.18 掲載