来場予約

家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

初心者の疑問

リフォームを依頼するのは建てた住宅メーカー以外でも大丈夫?

リフォーム工事・リノベーション工事が注目されている理由とは

ここ数年の建築資材、人件費の高騰は凄まじく、戸建て新築の工事費は3~4年前と比べて1.5倍近くにもなってきています。国民所得が伸び悩んでいる我が国では、この影響はとても大きく、新築は限られた方のものになってきているという現実があります。

 

そのような中で増えてきているのが既存住宅の活用であり、中古住宅を購入してのリフォーム工事や親族の家を活用したリノベーション工事が注目されています。そして、リフォーム工事をする上で心配事となっているのが、お尋ねにもあった「建てた建築会社で無ければリフォーム工事はできないのか?」なのですが、これはケースバイケースで考えなければなりません。

 

リフォーム工事の依頼先について

皆さんも良くご存じの「大手ハウスメーカー」は、工法・構造もオリジナルであり、構造材・構造部品なども自社で製造をしていますので、それらを触るようなリフォーム工事については他の建築会社が携わることはかなり難しいでしょう。結果、増築・改築・減築など間取りを大きく変更するような工事については新築したハウスメーカーにお願いするようになります。

 

かたや、古くなった住宅設備機器の交換、構造に関係の無い間取りの変更、経年劣化した壁や床の貼り換えなどは一般の建築会社に依頼しても問題なく工事はできます。外壁の塗装や屋根材の交換なども同じです。劣化した仕上げ材等のリフォームについては新築した建築会社以外に依頼をしても大丈夫ということですが、建築会社の仕事のクオリティには差がありますので、そこはしっかり見極めるようにして下さい。

 

尚、在来工法(軸組み木造・枠組み壁工法)などで建てられた家は、設計図書がキチンと整っていれば構造を触るような大規模リフォーム工事も一般の建築会社であれば問題無く工事をすることができます。この場合重要なのは対象となる建物の設計図書があるか否かですので、新築時の設計図書は大事に保管しておくことが大事ですし、中古住宅などを購入する際には新築時の図面があるかないかを確認することが重要です。
 

建築は経験と知識が物を言う世界です。また職人の技量によって出来栄えに大きな差が出てきます。リフォーム工事をする折に安いだけで選ぶのではなく、携わる職人さんの人柄や技量を見極めて依頼することを忘れないで下さい。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

関連記事

BACK