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家づくりの疑問解消FAQ FOR BUILDING A HOUSE

初心者の疑問

施主検査(完了検査)は素人でもできますか?

建物完成時に行われる「完成建物確認」とは

一般的に「施主検査」というのは、建物完成時に施主により行われる「完成建物確認」のことを指します。
「施主検査」と聞くと、工事監督のように様々な個所を満遍なくチェックする感じを受けますが、実際には、完成した建物の装備・設備の説明を受けることがメインであり、その説明を受けながらついでに仕上がり具合を確認するという形で実施されています。

 

ご質問の「施主検査は素人でもできますか?」ですが、建築会社が施主に依頼する従来の「施主検査」のレベルであれば特に問題無いと思います。先に述べたように、建築会社から装備・設備の取扱い説明を受けながら、各箇所で人為的な傷や汚れの確認、建具の開け閉めをするような収まりチェックぐらいは素人でもできますので、良く見て、触って動かして、気になるようなことがあれば遠慮無く申し出るようにして下さい。

 

一方、工事監督者が行うような工事の施工チェックを考えられておられるなら、これは中々素人では難しいと思います。それを望まれるなら建物検査を専門にしている第三者に依頼をするしかありません。本格的な「完了検査」をするには、設計図書を元に一つ一つ設計図通りに工事が出来ているか、材料や設備が持つ本来の性能や機能が満たされているかを確認し、施工上の不具合を確認していくからです。

 

「施主検査」いくつかのポイントに注意!

世間一般で言われる「施主検査」は、施主自身が建物の仕上がり具合を確認する程度のものであり、細部に渡って施工確認をおこなうというものではありません。これは、工事を請負った建築会社が現場管理の中でおこなうものであり、ある程度任せるべきものです。引渡しする前に汚れや傷などを双方立会の上でチェックし、備え付けられている設備や装備の取扱い説明を受け、トラブル時の対応について確認をする位置付けのものです。

 

「施主検査」で押さえておくポイントとしては
①引き渡し後に不具合を見つけた時にはどのような対応・処理になるのか
②保証期間はどうなっているのか
③窓口は誰がしてくれるのか

など確認しておくと良いでしょう。
建築において、全く不具合が無いということはありませんし、建築会社は施行者としての法的責任もあります。施主と建築会社が信頼関係を元に協力し、問題があれば真摯に解決していくということが大事なのです。

教えてくれた人

写真:人物

宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター 住まいコンシェルジュ

中川 雄二

住宅産業に従事して30年。2006年にはエンドユーザー向けに「住まいづくりのコンサルティング」をおこなう会社を立ち上げました。私が得た知識と経験を皆さんの住まいづくりにどうぞ生かしてください。

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